ごめんなさい! こういうタイトルの記事を一度だけ書いてみたかっただけです。
だいたい「たったひとつ」なんてはずないじゃないですか。
そりゃぁ、たっくさんありますよ。
ただ、これ、よく聞かれる質問なんです。
「一番重要なスキルはなんですか?」
「ひとつだけあげろと言われたら、どの資質ですか?」
「無いと話にならない才能って何ですか?」
(それぞれ少しずつニュアンスが違いますが、それは置いておいて)
そういうときに、いつもお返しする答えを、ささっと書いておくことにします。
- 優秀なマーケターになるために、無くてはならない資質やスキル、
ひとつだけあげるとすると、それは何ですか?
お。: 「いろいろですよ。 そんな簡単な仕事じゃないんで。
でも、どうしてもひとつ、と言われたら、
それは、『Healthy Curiosity=悪意のない好奇心』ですね。」
悪意のない好奇心、つまり、小さな子どもの「どうして?」です。
どうして、このひとはああいう行動をとるんだろう?
どうして、このひとはこれが好きなんだろう?
どうして、このひとはそう考えるんだろう?
どうして、このひとはああなりたいんだろう?
そもそも、このひとはどんなひとなんだろう?
つまり、WHAT(やHOW)だけでなく、WHY(とWHO)を知りたいと思うこと、ですね。 よく、「本質を知りたければ、WHYを3回聞け」みたいなことが言われますが、同じことだと思います。
加えて、「悪意のない」というのも大事で、「どうして、このひとはこんなこともわからないんだろう、ちゃんと見てないんじゃないか? そんなことも知らないのか? なぜ、ひとの話を聞かないんだ? どうやったら、だませるんだろう?」という気持ちを持たない。
さて、じゃ、子どものように無邪気に「どうして? どうして?」っておかあさんに聞きまくればいいのか、というとそうではないのが、難しいところですね。
ターゲット理解の場面を例にとってみましょうか。
「なぜ、ABCを使うんですか?」
「肌がきれいになるといいなぁ、と思うからです。」
ここまではいいんですが、次に、
「どうして肌がきれいになると思うんですか?」
と聞くと、どつぼ。
「だって、きれいになるって書いてあるじゃないですか!」
と、切れられます。
では、「どうして肌をきれいにしたいと思うんですか?」と聞けばいいのか?
まぁ、質問に答えてはくれますよ。 でも、たぶん彼女の答えそのものは、使えない。
あるいは、
「だって、きれいなほうがいいに決まってるじゃないですか!」
って怒られたりしますし。
(おかあさんが、最後は「なんでも!」って答えてしまうのと似てます。)
ここから先は、答えに近づくための手法やスキルが必要ですし、それ以上に、考える力・洞察する力が必須です。 だから、「たったひとつ」ではない。
ただ、その前提として、「どうしてだろう? 知りたいなぁ」と思う気持ちがないと、そもそも前に進まない。
まぁ、これだけが好奇心が必要な理由ではないんですが、最大の理由ですね。
また、ターゲットのことを知ろうとするときだけに必要な資質ではなく、マーケティングを組み立てていくときのあらゆる局面で必要です。
前にも(何度も)書きましたが、マーケティングって「なぜだろう、不思議だなぁ、どうしてそうなんだろう、なぜそうするんだろう、知りたいな~、じゃないとわかってもらえないよな~、買ってもらえないよな~」と思わないとスタートしないものなんです。
(あ~、珍しく短い記事だった? 書けるのよ、短いのも。)
お。