すいません。
ここのところ、かなり体調が悪かったのもあるんですが、それに加えて、しばらく悩んでいたというか、ちょっと「考え事」をしていました。
まだ、悩んでます、というか、きっと答えは無いんだろうと思うので、随分歯切れの悪い記事です。
えとじやは、一応、ブランドマーケティングのコンサル、という看板をあげていて、いただくお仕事や、公開セミナーや企業セミナーなどの多くも、ブランドに関わることが多い。 今まで、何度も「ブランドとは何か」、「なぜブランドを作り育てるといいのか」などを、あちこちで語ってきたし実践してきたし、このブログでも何度もそのような話題で記事を書いてきました。
別にそれをやめようとか思ってるわけじゃありませんよ。 これしかできないので、やめはしませんが、何か、私の中での当たり前が、世の多くの人にとってそうではない、ということを、たくさん目にしたり感じたりすることがあって。
「ブランドマーケティング」というのは、そもそも何のためにやるのか。
それで、しばらく考えていたわけです。
前置きはいいですね、すいません、いつものくせで。
悩んでいることの原因のいくつかを、なんとなくしかわからないのですが、逆に言えば、なんとなくわかったということなので、なんとなく記事にしてみよう、とようやく1カ月ぶりに、歯切れの悪い記事を書く決心がついたわけです。
どうも、手段と目的と結果の問題なのでは、と思い至りました。 ブランドマーケティング、つまり、ブランドを作り育てるということを、そのどれととらえるか、に、人によって、あるいは、企業によって、(で、おそらく偉い先生方の間でも)、違いがあるのではないだろうか、と。
私は、ブランドとは目的だと思って仕事をしています。 ブランドを作り、育て、大きく、強く、愛されるようにしていくことが目的で、その結果としてビジネス、つまり売り上げだったり、利益だったり、お客さんがついてくるのだ、と。 なんとなく、の領域を出ていませんが。
しかし、どうやら多くの方にとっては、ブランドマーケティングは手段であり、しかも、そのときどきで選択可能な手段のひとつだと思ってらっしゃるような気がしてきたんですよ。 そうすることがプラスだと考えられる場合はブランド作りをしてみるけど、そうでないときには、それ以外の方法に切り替える、みたいな。
あるいは、一部の方は、ブランドは結果だと思ってらっしゃいますね。 結果としてブランドみたいのが出来上がってたらいいなぁ、でも、まぁ、それは長期的な問題だね、的な。
どちらも目的はビジネス=売り上げと利益、です。 まぁ、そうですよね、当たり前ですよね。 みなさん、それで評価されるわけですから。
しかし、その結果として、多くの場合は「あんた、誰?」みたいな商品になってしまって、世の中が右肩上がり、あるいは、埋めるべきニーズの穴や製品・サービスのギャップがたくさんあるうちは、なんとかなっていても、それが行き詰ったり、ブランド力をがんがん押し出してくる外資企業が本気で参入してくると、または、そういう競合がたくさんいる海外の市場に出ていくと、とたんにずるずるとコモディティー化の波にのまれていく。
悲しい、けれど、とても多くの市場で目にする光景だし、なんか、いつもそこに日本企業が入っているような気がするのは、私のひいき目(?)でしょうか。
これが、ブランド作りによる経営を成功させているグループとそうでないグループの間にある、ブランドマーケティングに対する大きな認識差なのではないか、と、なんとなく考えてみたわけです。 あきらかに140字くらいでつぶやけそうな内容に、1ヶ月も悶々としていたのかと思うと情けないですが。
「ブランド作りを目的と捉えるか、手段と考えるか、結果として出来上がるものとして考えるかの違いによって、ブランドマーケティングの成否が決まる気がする。」 あらあら、70字ちょいです。
もうひとつ、考えていたことがあるのですが、それは次の記事に。
お。
僕ごときがコメントするのも何なんですが、やっぱり目的だと思います。
経営者と話しているといつのまにか手段、結果にすり替わります。僕の立場は流通なので川中のポジションで川上、川下にオンリーワンでありながら汎用性の有る物の重要性を理解してもらい一緒にそれを作り上げる。それを三者一体になってユーザーへ提供することが出来れば必ず結果がついてくると思ってるんです。仕掛けをする時は手段になることはあるかもしれませんが絶対すり替えたらいけないと思うんです。川上の都合のいい商品開発、川中の丸投げ情報、川下の勉強不足。これではユーザーは詐欺にあってるとしか思えません。僕は川中のアセンブリした情報で川上、川下に意識を持ってもらえばユーザーの希望するオリジナルなものが提供できると思ってます。長々とすいません。ブログは更新してましたが悩んでたもので(笑)