ウインタースポーツ私のツイッターを見ていただいている方は、「あいた口がふさがらない」とお思いでしょうが、1月は現時点で計13日北海道の雪山で遊んでいました。 合間の数日だけ仕事して。 ブログもプライベートのほうは遊び記事を上げながら、こっちはほったらかしで。 すいません、こればっかりはやめられなくて・・・。

で、今日は、雪山で遊びながら考えたことをとりとめもなく書いてみる、という感じで、ただの長めのつぶやき記事です。
(今月の雪山はこれで打ち止めなので、すぐ「ちゃんとした記事」上げますね。)

雪の上でするする滑りながら考えたわけです。

それにしても、スノーボードもスキーも、ホントにやる人が減ったなぁ、と。

これはウインタースポーツをやる人やそれに関わるすべての人が、ひしひしと感じていることだと思いますが、ホントに減りました。 私のようなバブル世代にしてみると、まさに隔世の感があります。 名作(?)「私をスキーに連れてって」、実はちゃんと見たことはないのですが、あれは私が社会人数年目のころだったでしょうか。 あのころ、ゲレンデは人であふれ、リフトというものは、数十分並んで乗るものでしたね。

やがて、長野オリンピック前後のブームが後追いし、スノーボードがトレンドになりメジャーになり、どこのゲレンデに行っても、(私のようなおっさんボーダーも含め)たくさんの初心者が混雑しているコースの真ん中に座りこんでスキーヤーのひんしゅくを買っていました。

街には大手のスポーツショップのみならず多くのショップがあり、大きな街ではイベントがあり、夕刻のターミナル駅には大きな荷物を持った人々が集まっていました。

それが今や立派なマイナースポーツ、マイナーレジャーです。

ゲレンデはすいてて、リフトは週末の人気ゲレンデの一部リフト以外は誰も並んでいないし、今年のニセコもオーストラリア人ばっかり。 旭岳のロープウェーもオージーばかり。 富良野プリンスのゲレンデは日本人でしたが、みなさん私より年上の方々ばっかり。

いいんですよ、並ばなくていいし、すいててコースで誰かにぶつかりそうになることもないし。 下手な人や初心者は滅多にいないので、滑りやすいし。 レストランはすぐ座れるし。

でも、なんかさみしいですね。

かなり。

「あの頃」のように、ごったがえして並んでいる時間のほうが滑っている時間より長いころに戻りたいかと言われるとそうではないのですが、なんかさみしいです。

景気が悪いからだ、若者がお金を使わなくなったからだ、他にインドアで安くて楽しいことがあるからだ、バブルの反動だ・・・。 いろんな言い訳があちこちでささやかれます。 でも、どうもどれにも賛同できないんですねぇ。 今でもスキーやスノーボードをやっている修学旅行生にはたくさん会いますし、確かにバブルのころに比べれば、景気がいいわけはないので、理由のひとつではあるんでしょうが、でもそれがすべてを説明してくれるわけではないように思います。 若者は車を買わないし車に乗らなくなったからだ、って? いえいえ、バブルのころだって、車を持っていないひとはたくさんいたし、深夜バスや夜行列車で行ってましたよ。

どうも、ウインタースポーツは、トレンドを形成することはできたけれども、文化・習慣にはなれていなかった、ということなんではないでしょうか?

スキーは、歴史もあって、家族で楽しむ習慣があって、だからそれは文化なんだ、と思っていましたが、私の前後のリフトには50~60代の人ばっかり、の現実を見ると、それにも疑問を感じますし、スノーボードはさらに「マニアのスポーツ」みたいになってますね。

登山はこんなに流行っているのに・・・。 それも、トレンドか・・・。

で、遊び120%の雪山で考えたわけです。

マーケティングはトレンドを作れば勝ち、みたいな神話があって、間違ってはいないんですが、長期間にわたって「勝つ」ためには、一過性のトレンドではなく、トレンドの連続であるよう仕向けなければいけないし、結果として人々の生活や習慣が変わらないと根付かないし、それが「文化」になって、その文化のコンテクストの中でさらにトレンドを生み続けたとき、初めて本当の成功が手に入るのだよなぁ、と。

マーケティングの勉強など、ついぞしたことのない私は、最近になってようやく世の中には「ソーシャルマーケティング」なるものが存在していることを知り、それに類する仕事のまねごとをさせていただくチャンスも持てるようになったのですが、どうも「それって結局何?」と思っていて、今でも、「所詮、商売の手法を社会に役立ててるだけでしょ?」という疑問は晴れていません。

それでも、「新しい概念を習慣にし文化にするためのマーケティングというのは、必要だし、ありだし、結局そこに真の成功があるのではないか?」とは思うようになりはじめました。

「文化」っていうと大げさですが、世の中の多数がそれを慣れ親しんだものだと認識し、多くの人がたしなむものになる、というくらいの意味で考えて、そうだとすれば、なんとかして、私がそれなしでは生きていけないスノーボードを、いやこの際、百歩譲ってスキーを含むウインタースポーツを「文化」にするための仕事をしてみたいなぁ、と、雪まみれになりながら考えたわけです。

さてと、あたしゃしがない零細コンサル、クライアント探さないと、ただの「おっさんのぼやき」ですね。 どこから手をつけますかね。

さらに、最高のパウダースノーに埋まりながら考えたわけです。
他にもこういう考え方でやらないといけない仕事があったなぁ、とも。

いやいや、だらだらした記事ですいません。

お。