えとじやブログ - ひねくれマーケッターのひとりごと

ひねくれマーケッターのひとりごと

Revue2「No.1ブランドになるためには?」という大きなタイトルをつけてしまいましたが、そんなたいそうなことに答えがあるわけもなく、まぁ、そのヒントみたいなことを書いてみましょうか。

さて、例によって私事ですが、私はTOYOTAとPanasonicとNTTとAsahiが嫌いです。 PCのWWANがDocomoなのが唯一の「汚点」ですが、おそらくそれ以外に我が家にはこれらの製品はないでしょう。 ちなみに、NIKEも80年代は大好きでしたが、今は自分でお金を出して買うことはありません。 (こだわらないので気にしてませんが、本来はWindowsも嫌いなんでしょうね。 そういえば、生まれて初めて買ったコンピュータはMacでした。)
まぁ、たいそうなひねくれモノです。 あ、ブログのタイトルにそう書いてありますね、、、、。
私は「No.1ブランドのユーザーになりにくい人」なんだと思います。

ということは、逆に考えると、私に嫌われるブランドを作ればNo.1になれる、ということ?

それじゃぁあまりに考えにくいので、もう少しわかりやすく考えてみましょう。
どうして、とりたてて面白味のない車をわざわざ買うんでしょうか。
どうして、わざわざ2番手のイノベーションに金を払うんでしょうか。
どうして、わざわざ明らかに高い料金を支払って政府系の「殿様商売」のサービスを利用するんでしょうか。
どうして、Dryと言いながら、甘ったるい、泡がすぐ消えるビールを飲むんでしょうか。
どうして、、、、。
それは「なんとなくそれがいいから」という、すなわち「理由がない」という理由が好きな人と、いちいち「理由」が欲しい私との違い、なんでしょうね。

「なんとなく安心」、「なんとなくそういうもんだと思っている」、そして「あんまり考えたくないからそれにしておく」、「他人にいちいち『なんで?』と言われない」、「任せておけば、あとは考えずに済む」という心理なんでしょう。 決して「積極的理由」ではなく、むしろ「消極的選択、非選択のためのベストの選択」ですね。
それは、政治の世界における「健全なる保守」と同じ心理なんだと思います。

民主党が「国民」という名の大多数に支持をされているのは、この「健全なる保守」の支持を受けているからですよね。 自民党に投票したくなかった人たちが、どっと流れたからの選挙結果だし、その後の政策も、そもそも「友愛」のビジョンも、とても「健全な保守」に基づく、言い方を変えれば、積極的な支持はしなくても明らかな反対はできない考え方に根付いています。

と、政治の話をするBlogではありません。 本題に戻しましょう。

もし、あなたがNo.1ブランドの担当者なら、自民党の大失敗に学びましょう。
特に注意すべきは、「不必要なイメチェンをしていないか?」です。 あなたのお客様、「健全な保守」層を裏切るような、小泉がしでかしたようなことをやっていませんか? たとえそれが短期的に「歴史的大勝」をもたらすとしても、それは手をつけてはいけません。
あなたにとって、地方の農村・土木建設業、特定郵便局、財界にあたる人たちは誰なのか、把握して、彼らを裏切らないようにしていますか?

もし、あなたがNo.1になりたいけどまだまだのブランドの担当者なら、民主党の大勝に学びましょう。
あなたのビジョンは「健全な保守」ユーザーをつかむような「友愛」の精神にあふれていますか? とんがったままでは、決してNo.1にはなれません。
No.1ブランドは自民党のような「自壊」の様子を見せていますか? そうさせるチャンスはありますか? 「健全な保守」の人たちは、積極的な理由であなたを選ぶことはありません。 「機が熟しているのか」、ちゃんと、見極めましょう。
あなたの「マニフェスト」は、節操がないくらい「できるかどうかわからないけど、あったらうれしいことをそこそこ」約束していますか? 「健全な保守」の人たちは、「すごくいい」ものは求めていませんが、そのカテゴリの製品・サービスがするべきことは、ちゃんとできるものしか支持しません。
そして、No.1になるには、「国(カテゴリ)を任せてみよう」と思ってもらえる、王道の便益・機能・サービスを提供できなければ、そもそも話になりません。

なんか、今回は、抽象的な話になってしまいましたね。
すいません。
ともかく、Kaneboを買っておいて、「Revue」をほったらかしにしているKaoさんは、巨大な財産をどぶに捨ててます、間違いなく。

お。

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えとじやロゴ縦手作り名刺用やたらだらだら長いプロフィール(画面左)ですが、どこまで読んでもこの疑問にお答えできていませんでしたので、記事にします。

「えとじや」というのは、会社の名前です。
「株式会社えとじや」といいます。
マーケティング何でも相談所、です。
というか、そうしたいなぁ、と思っています。

それはわかったけど、なんでそれが「えとじや」なの?、と。
はい、名前の由来・意味ですね。

「え」は、絵。 文字通りの絵・Picture、アートディレクション、そしてVision・夢みたいなもの。
「じ」は、字。 文字・文章、コピー、そして戦略とかステートメントとか。
「と」は、そのふたつをつなぐもの・組み合わせるもの。
「や」は、屋、です。
で、ついでに、英語の表記は「A-to-Z Ya」、日本語にすると「1から10まで」ですね、つまり何でもやりますよ、という意味。
ということで、「マーケティングに関わることなら、1から10まで何でも相談に乗りますよ」ということです。

というつもりなんですが、みなさん、「居酒屋かそば屋みたいだね」とおっしゃいます。
そして、必ず、「よくわかんないけど、お。さんらしい感じだね」と。
ほめことばだと解釈しているんですが、、、。

お。

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  • えとじや店主

    えとじや店主。マーケティング一筋30年。世の中の様々な問題を「ブランド・マーケティング」で解決する腕利きコンサルになるのが夢。なかなか、そうはいきませんが。 ともかく、マーケティングに関わることはなんでも相談に乗ります。スノーボードと音楽が趣味ですが、「うんちく」と「説教」も大好きです。

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    えとじや番頭。消費者リサーチ歴18年。市場や消費者を理解することで、ブランドが強くなり商品が売れる、という経験を何度も味わってきました。 調査をどうやったらいいのかわからない、結果を見てもどう使っていいかわからない、そんなときにはぜひご相談ください。

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    えとじや店員。兼フードコーディネーター・レシパー。兼マーケティングができる中小企業診断士。どんなことでもたいていやっているうちに面白味を見つけてしまい、ハマるタイプです。 リサーチ、マーケティング、料理など、それを繰り返して今に至ります。今度はえとじやでどんな面白いことが経験できるのか、わくわくしています。

  • えとじやお針子

    えとじや店員。お抱え絵師(デザイナー)。パッケージデザイナーとしてメーカーで約7年働きました。マーケティングやリサーチはまだまだ初心者。デザインの力を使ってみんながニコニコできるようなものを作れたら嬉しいです。アニメ、漫画、手芸、落書き、クレイアニメーション…、ちまちま何かを作るのが好きですが、大雑把で不器用…。細やかさを欲しています。

  • えとじやお針子

    えとじやお針子(ライター)。マーケターを5年したあと、マーケティング博士号取得、その後、リテールサービス企業のマーケ部長に。なんと、えとじやクライアント&えとじやブログのライター。 理屈も現実もそのはざまも経験、マーケティングの仕事ってなんなの?どうしたらいいの?という悩みにはいちばん共感できる立場かも。

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