えとじやブログ - ひねくれマーケッターのひとりごと

ひねくれマーケッターのひとりごと

えとじやブログ 初めての方へ

  • 一、えとじやFBの「いいね!」またはツイッターで新着記事のお知らせをしますので、ぜひご利用ください。
  • 一、記事は「カテゴリー」ごとに分かれています。 マーケティングで遭遇する課題やケースごとにまとめてますので、気になったところから読んでください。
  • 一、マーケティングビギナー (マーケティングを学び始めた、仕事で最近マーケティングに関連する業務を始めた方など) は、(初心者マーク) beginnerの記事から読んでいただくといいかも知れません。 各カテゴリーにひとつずつご用意しています。
    beginnerをクリックすると「マーケティングビギナーに読んでほしい記事」のリストが出ます。
  • 一、なお、初心者おすすめセレクションの他に、カテゴリーとして「今さら聞けない」シリーズもあります。
    初心者おすすめとダブっていることも多いですが、こちらも、比較的基本的なトピックについて議論しているカテゴリーですので、おすすめです。
  • 一、また、カテゴリ以外に、「トピックごと」にも見ることができます。 ベネフィットや差別化など、えとじやブログによく登場するキーワードごとやシリーズを読んでいただくことができます。 また便利な (?) 検索窓もご用意しています。
  • 一、マーケティング玄人の方のために (?)、「いきなり読んではいけない」記事集もご用意しています。
    雪崩・遭難にご注意のうえ、自己責任でご覧ください。

最後に、えとじやとはどんな会社?という方は、右上の「えとじやについて」をご覧ください。


興味のある記事をじっくり読んでみたい方

  • 一、記事は「カテゴリーごと」「トピックごと」に分かれています。
  • 一、「カテゴリーごと」では、ブランド作りにおけるフレームワークやマーケティング上でのスキルごとにテーマを分けています。 興味のあるテーマをクリックすると、記事一覧が表示されるようになっています。 それぞれの記事の下には、関連記事が出てきますので、お好みで読み進めていただけます。
  • 一、「トピックごとで」は、ベネフィットや差別化など、えとじやブログによく登場するキーワードごとやシリーズごとにに読んでいただくことができます。 またとっても便利な (?) 検索窓もご用意しています。
  • 一、初心にかえって、読みやすい記事をお探しの方は(初心者マーク)beginner、またはカテゴリーの「今さら聞けない」をクリックしてください。「マーケティングビギナーに読んでほしい記事」や「基本に立ち返ってみよう」の記事リストが出てきます。
  • 一、(マニアックな世界をのぞいてみたい)マーケティング玄人の方用には、「いきなり読んではいけない」もご用意しています。

以前読んだ記事を読み返したい方

  • 一、記事は「カテゴリーごと」「トピックごと」に分かれています。お探しの記事と近いカテゴリー、またはトピックをクリックすると、記事一覧が表示されるようになっています。
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  • 一、ちなみに、「カテゴリーごと」では、ブランド作りにおけるフレームワークやマーケティングをする上でのスキルごとにテーマを分けています。トピックごとでは、えとじやブログによく登場するキーワードごとやシリーズごとに選んでいただけるようになっています。興味のあるテーマを深く読んでいただくこともできます。それぞれの記事の下には、関連記事が出てきますので、お好みで読み進めていただけます。

◆えとじやブログの歩き方

基本的には気の向くまま歩いていただければ結構ですが、目的や気分に合わせて3種類ほど遊歩道 (?)を作ってみました。

◆カテゴリーごと

ブランド作りのフレームワーク

1)ブランド作りの土台を固める(エクイティ)

ブランドマーケティング、あるいはブランドそのものは、ブランドエクイティと呼ばれるものを考え、まとめるところから始まります。 ブランドエクイティは始まりですが同時に、途中経過でもあり、最後でもあり、常に見直すべき土台となるお仕事です。

2)ブランドのお客さんを決める・理解する (ターゲット)

ターゲットとなるお客さんを決めること。 当たり前の仕事ですが、ここでの決断がその後の「何を売るか」「どう伝えるか」全ての方向性を決めます。 セグメンテーションやプロファイリング…等のカタカナに踊らされやすいので厳重注意。

3)ブランドを育てるモノを作る (コンセプト)

至極当たり前で、こんなこと既に決まっていると思うかもしれませんが、「マーケティングの視点で何を売るか」が考えられていない場合があまりに多い。 また「コンセプト」を決めたからって、間違った「コンセプト」では何の意味もありません。

4)ブランドを育てるメッセージを決める (コミュニケーション戦略)

ターゲットと売りたいモノが決まっただけで、いきなり「どう伝えるか」を代理店に丸投げして大失敗しても、その責任はマーケッターにあります。 ブランドとお客さんが出会うことでどんなことを達成したいのか目標を描き、その目標を達成するための道筋を整える大事な仕事があります。

5)そして、ブランドを育てる・育て続ける (コミュニケーション施策)

ブランドは生まれてから育てることで、ほんとうの意味でお客さんに必要とされるブランドになります。 そのための、キャンペーンと呼ばれるマーケティングコミュニケーションについて。

マーケティング・マーケッターのスキル

1)聞く力・聞き出す力・見い出す力 (リサーチ)

リサーチひとつで売れるものも売れなくなり、売れないものが売れるようになる、魔法のような危険な瞬間。 グループインタビューや定量調査を始め様々な調査手法が溢れていますが、使いこなすにはだいぶスキルを要します。 

2)生み出す力 (イノベーション・リサーチ)

マーケッターは自らアイデアを出せないといけない、みたいな誤解も含めて、ブランドマーケティングにおいて新しいことを始めるときに、マーケッターがやるべきこと。

3)ことばにする力 (思考力・言語化力)

マーケッターが忘れてはならない心得の中でも特に、マーケッターのことばにする力が欠かせないとえとじやは考えています。 ブランドを通してひと (マーケッター) からひと (お客さん) へコミュニケーションするには、どう伝えたいことをことばにすればいいのでしょうか。

4)人を動かす力 (プランニング・コミュニケーション)

ブランドマーケティングを実行するには、誰かの協力なくしては不可能です。 そもそもお客さんになにかを買っていただく仕事であり、色んな人の手で育つブランドの、親になるためにマーケッターが心得ておくこと。

マーケッターへのお土産

1)「今さら聞けないブランドのAtoZ」

マーケティングの仕事をしていなくても、基本からマーケティングを知りたいと思っている人向け。 もちろん復習用としても。

2)えとじやが出会った日本社会あるある

外資系メーカー卒業生である弊社が発見した、ちょっと不思議な日本の会社組織やそこで働くひとびとの行動について。 いわゆる「あるある」話になってます。

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感想ですよくTVの広告の下の方に出てきますよね。

「個人の感想です。」

TVショッピングのようなものから、大手広告主のタレント広告まで、いろんなところに。

あれのお話し。


最近、何人かの人が
「あれがあると説得力が増す」
みたいなことを言っているのを聞きました。 そういえば、最近そういう
Tweetを見た気もします。

「へ~~~~、そういう風に考えるんだぁ!」

でした、私にとっては。 そして、おそらく化粧品・ヘアケア・スキンケア・健康食品などを扱うマーケティングに携わる多くの方が私と同じように思うのではないでしょうか。


あれ、実は、そもそも法的な理由のために付けられていたんですよ。
つまり、説得力を増す、のとは逆の理由で。


解説します。 ただし、法律や省令・条例などの専門家ではないので、厳密な意味で正しいか、は、わかりませんよ。

厚生労働省の管轄になる商品群にあてはまる規定だと思うのですが、おおざっぱに言うと、「そもそも薬はやたらと売ってはならんよ!」というところから始まります。 「ええっ?」と言う方のために、もう少しお話しすると、「薬は、濫用につながるおそれがあるので、販売を(やたらと)促進するようなことをやってはいけませんよ」ということです。 納得。

(でも、この時点でかなり「有名無実」ですね。 世の中薬の広告だらけですよね。 果ては、「お医者さんに相談だぁ!」とか言ってます、最近。)

さて、それはともかく、化粧品などのカテゴリーは、厚生労働省管轄で、この「薬はがんばって売ってはいけない、なぜならば」の考えが、薬ほどうるさくないにせよ、あてはめられるわけです。

なので、販売者でもなく、消費者でもない、第3者、つまり有名人や専門家、あるいは使ったことがある人による推奨は、かなり微妙になってきます。 原則として、NGなんですね。

(これも、かなり有名無実です? ですよね。 でも、よぉく見ると、うまいことできてるわけです、どの広告も。 あ、ちなみに、洗剤や車はこれには関係ありませんよ。 好きなだけやっちゃってください。)

原則
NGだけど、広告ですから、なんとかして、やらないわけにはいかない。 広告の手法として、証言広告(テスティモニアル)というのがあるくらいで、かなり古くから使われている、広告の王道ですし、そもそも、お客様が、「(メーカーが言うことじゃなくて)使ったことのある人の意見を聞きたい」とおっしゃるわけですから、やらないわけにいかない。

そこに、公序良俗に反するような悪意は全くないわけですし。

そこで、編み出されたのが

「あくまで個人の感想ですので、その効能・効果を保証するものではありません。」

という文言なんですね。

もともとは「余計な説得力を持たせないように作られたモノ」なのです。


やがて、時は過ぎ、化粧品やヘアケアなどの商品でも、あっちこっちで「使ったことのある人がその感想を話す」広告はどんどん増えていきました。 
TVショッピングや通信販売の世界でも、そういった商品がたくさん売られるようになり、「使ったことのある人が出てきて(ちょっとわざとらしいのが多いけど)、よかったわ~~、助かりましたぁ~~、って言う」がさらに一般化します。

そして、きっと「あくまで個人の感想ですので、その効能・効果を保証するものではありません。」なんて、長々と(小さ~~~い字で)言わなくても、「個人の感想です。」でいいんじゃないの? ということにでもなったんでしょうね。 最近では、多くがこの「個人の感想です。」です。


さて、皮肉なことに、この「個人の感想です。」が、一部の人にとっては、

「なぁるほど、この人が個人的に使ってみて感想を言ってるんだ、メーカーに言わされてるんじゃなくて、ちゃんと本人の感想なんだ。 それは、とても説得力があるなぁ!」

と感じられることがあるわけなんですね。 もちろん、すべての人がそう思うわけではないと思いますが。


「個人の感想」だから、説得力が増す。
確かに考えてみればそうですよね。
私も最近まで気付きませんでした。
ずっと、考えずに付けてました。

いつも、「お客様目線」とか言いながら、だめですね、いまごろ気付いてるようじゃ。

反省。


(ちなみに、どうやら、「その文章をいれたところで、法的なリスクの高低には無関係ですよ」と、厚生労働省さんはおっしゃってるらしく、まぁ、「お守り」みたいなもんなんですね、今や。)

お。

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  • えとじや店主

    えとじや店主。マーケティング一筋30年。世の中の様々な問題を「ブランド・マーケティング」で解決する腕利きコンサルになるのが夢。なかなか、そうはいきませんが。 ともかく、マーケティングに関わることはなんでも相談に乗ります。スノーボードと音楽が趣味ですが、「うんちく」と「説教」も大好きです。

  • えとじや番頭

    えとじや番頭。消費者リサーチ歴18年。市場や消費者を理解することで、ブランドが強くなり商品が売れる、という経験を何度も味わってきました。 調査をどうやったらいいのかわからない、結果を見てもどう使っていいかわからない、そんなときにはぜひご相談ください。

  • えとじや店員

    えとじや店員。兼フードコーディネーター・レシパー。兼マーケティングができる中小企業診断士。どんなことでもたいていやっているうちに面白味を見つけてしまい、ハマるタイプです。 リサーチ、マーケティング、料理など、それを繰り返して今に至ります。今度はえとじやでどんな面白いことが経験できるのか、わくわくしています。

  • えとじやお針子

    えとじや店員。お抱え絵師(デザイナー)。パッケージデザイナーとしてメーカーで約7年働きました。マーケティングやリサーチはまだまだ初心者。デザインの力を使ってみんながニコニコできるようなものを作れたら嬉しいです。アニメ、漫画、手芸、落書き、クレイアニメーション…、ちまちま何かを作るのが好きですが、大雑把で不器用…。細やかさを欲しています。

  • えとじやお針子

    えとじやお針子(ライター)。マーケターを5年したあと、マーケティング博士号取得、その後、リテールサービス企業のマーケ部長に。なんと、えとじやクライアント&えとじやブログのライター。 理屈も現実もそのはざまも経験、マーケティングの仕事ってなんなの?どうしたらいいの?という悩みにはいちばん共感できる立場かも。

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